第19回図書館総合展フォーラム(2017.11.09) 報告
テーマ:市町村図書館と学校図書館の連携取組み
会場:パシフィコ横浜 第1会場



プログラム
【市町村図書館と学校図書館の連携取組み】
名称 | 市町村図書館と学校図書館の連携取組み |
日時 | 2017年11月9日(木) 15:30~17:00 |
場所 | パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1-1-1)第1会場 第19回図書館総合展/公共施設複合化フェア/教育・学術情報オープンサミット2017 |
内容 | 開始挨拶:八田 信(株式会社富士通システムズアプリケーション&サポート 代表取締役社長)(兼)図書館サービス向上委員会 副委員長 司会:佐々木 正勝(株式会社富士通システムズアプリケーション&サポート) 進行:山崎 博樹(図書館サービス向上委員会 委員長(兼)秋田県立図書館協会 顧問) 事例紹介:前田 美由紀 氏(智頭町立智頭図書館 館長補佐) 事例紹介:青山 志織 氏・上野 満 氏(塩尻市立図書館) 事例紹介:村山 裕子 氏・青野 萌 氏(新潟市立中央図書館 サービス課) |
参加費用 | 無料 |
開始挨拶・事例紹介の様子


『開始挨拶』
(株)富士通システムズアプリケーション&サポート 代表取締役社長
(兼)図書館サービス向上委員会 副委員長
八田 信 氏
富士通システムズアプリケーション&サポートからの挨拶と、りぶしるについてのご説明。


『事例紹介:智頭町立智頭図書館』
智頭町立智頭図書館 館長補佐
前田 美由紀 氏
- 「子どもたちに、本との素敵な出会いをしてほしい」との思いから、『住民生活に光を注ぐ交付金』の活用をきっかけとし、保・小・中の学校図書館を整備し、連携をしてきた。
- 町の総合計画、教育ビジョンに学校図書館の充実を掲げ、環境だけではなく、学校司書の継続配置や公共図書館との連携など、町全体での取り組みを大切にしている。
- 鳥取県ならではの地域のつながりを活かし、子どもたちに資料を届けている。
- 子どもたちの学校図書館の利用が、智頭図書館の利用につながり、現在は、新智頭図書館の開館に向け、子どもたちとともに図書館づくりを進めている。


『事例紹介:塩尻市立図書館』
塩尻市立図書館
青山 志織 氏 / 上野 満 氏
- 学校支援はほとんど機能していなかった。学校図書館と市立図書館では、所属も目的も性質もトップも違う。二つの施設を遮る見えない川があった。
- 平成25年、当時の図書館長が学校司書を市立図書館の職員として所属を一元化するという、思い切った構造改革に出る。
- 学校図書館が望んだのは、支援ではなく連携。反発もあったが、連携は子供たちの役に立つという実感が大きな一歩となった。学校図書館と市立図書館が連携することで、子供たちにより良い支援ができる。市立図書館には、学校図書館のプロがいなかったことから、学校図書館について知り、教職員や学校長の理解を得るために、何度も学校を訪問した。
- 変化する学校連携→進化する学校連携へ


『事例紹介:新潟市立中央図書館』
新潟市立中央図書館サービス課 学校図書館支援センター
主任/主査
村山 裕子 氏 / 青野 萌 氏
- 全ての市立学校168 校(小学校・中学校・特別支援学校・高等学校・中等教育学校)に専任の学校司書を配置。
- 旧新潟市では、昭和30年代から学校司書の配置が始まり、平成10年に全校配置完了。平成17年の広域合併では、学校司書のいない合併地域の学校にも司書が配置されたが、そのほとんどは臨時職員だった。
- 旧新潟市と合併地域では、学校図書館の環境整備や活用に差があり、子どもへのサービスの平準化が急務となった。
- 学校図書館支援センターは、学校図書館訪問、各種相談対応、団体貸出(学校への搬送を含む)、学校司書対象研修の開催、学校図書館支援センター通信やホームページでの情報発信等を行っている。
- 平成20~23年度、市立図書館4館に学校図書館支援センターを順次設置。
- 学校図書館に関係する課・機関の連携により、教育委員会全体で基盤整備・活用推進に取り組み、学校での図書館活用が年々充実している。


