「こどもの読書週間」と「子ども読書の日」

初心者のための図書館Q&A、今回は「こどもの読書週間」と「子ども読書の日」についてです。

新しい年度が始まり、約1か月が経過しました。公益社団法人 読書推進運動協議会によれば、4月23日は、「子ども読書の日」、4月23日~5月12日までは「こどもの読書週間」と定められています。ポスターなどが図書館や学校に配布され、早速館内に掲示した司書さんもいらっしゃることでしょう。「こどもの読書週間」「子ども読書の日」とは、「どもたちにもっと本を、子どもたちにもっと本を読む場所をとの願いから」誕生した取り組みで、「子どもに読書を勧めるだけでなく、大人にとっても子どもの読書の大切さ」を考えましょうという取り組みでもあります。

更に「子ども読書の日」については、「子どもの読書活動の推進に関する法律」の第十条で次のように明記されています。

「国及び地方公共団体は、子ども読書の日の趣旨にふさわしい事業を実施するよう努めなければならない。(文部科学省のサイトより引用)」

子どもたちが読書に親しみやすくなるような取り組みと言えば、おはなし会が代表的です。ほかにも読書週間のタイトルを掲げておすすめ本を集めた展示コーナー を設けるのもひとつの手です。読書週間の説明文中にあるように、子どもにとってだけではなく、大人も子どもの読書の大切さを考えることが必要です。おはな し会を開く場合も、「子どもが楽しむこと」のみを目的にした内容ではなく、ご家族の方にも参加してもらい、「子どもの読書の大切さ」を伝えること をベースにして、会の内容を考えても良いかもしれません。この取り組みをきっかけに、本に親しんでくれる子どもあるいは家族が増えると良いですね。

読書推進協議会のサイトには、より詳しい取り組みの説明が掲載されています。左記のバナーからサイトへ飛べますので、ぜひご覧ください。

あとがき

「こどもの読書週間」のポスターは毎年デザインが変わります。今回のポスターは荒井良治氏のイラストですが、とてもあたたかみのあるイラストで児童書コーナーにぴったりな雰囲気を演出してくれていることと思います。子どもの読書週間の始まりと共に、まもなくゴールデンウィークとなりますね。いつもよりもたくさん来てくれるだろう子どもたちに、たくさんの本を手渡して、本を読むことの楽しさを教えてあげたいですね。