図書館情報交流会 in 大分(2018年7月3日)開催報告

「ひとを集める図書館」~図書館の特色を活かしたアプローチ~

大分県公共図書館等連絡協議会、大分県立図書館、杵築市教育委員会、図書館サービス向上委員会の共催で7月3日に開催を予定していた「図書館情報交流会in大分」は、台風7号の接近により残念ながら中止となりましたが、大分県立図書館様のご配慮により、開催会場の変更と時間を短縮し、「図書館情報交流会(研修)」として開催することが出来ました。その時の模様をお届けいたします。

※掲載内容は取材当時のものです。

図書館情報交流会in大分の情報公開にあたっての御礼のご挨拶

図書館サービス向上委員会、副委員長 八田 信

本交流会の情報公開に当たって、大分県立図書館館長塩川様のご厚意と同館職員のみなさまのご尽力、並びに講師のみなさまのご協力により、本日の情報公開にこぎつける事が出来ました。

この場をお借りして、関係者のみなさまに深く感謝申し上げます。

開催当日は、まさに開催の時間帯に、台風7号が大分に最接近する事態となりました。

杵築市立図書館様の見学は、大分県立図書館様の判断で平成29年に大分県内における水害に鑑み参加者の安全確保を優先した結果、中止としました。

大分県内外から参加を予定していた方々も、各地で台風に備えた避難準備活動を優先せざるを得ず、多数のみなさまがやむなく参加を断念される事態となりました。

そのような中で、大分県立図書館様から、参加者は限られるかも知れないが、場所は提供できるとの申し出があり、

急遽場所を大分県立図書館に移し、当日の午前に開催できるよう準備ウィしていただきました。

大分県立図書館様には、会議室の準備や参加予定の方々への連絡等、避難準備活動の最中、職員の方々のご尽力により開催にこぎつけました。

講師のみなさまには、講演の様子をビデオ撮影し、Webで公開することをご了解いただきました。

このような多くのみなさまのご協力のおかげで、形を変えてみなさまに情報をお届けできるようになったこと、大変ありがたく、うれしく思っております。

今後とも、図書館様のサービスを向上させるための情報提供を推進してまいりたいと考えております。

引き続きご支援、ご活用頂きますよう、お願い申し上げ、お礼の言葉とさせていただきます。

開催概要

趣旨

公立図書館等の職員に対し、最新の図書館情勢に対応したテーマについて、先進事例を学ぶことにより、図書館職員のスキルアップを図るとともに、交流の場を提供する。

共催

大分県公共図書館等連絡協議会、大分県立図書館、杵築市教育委員会
図書館サービス向上委員会(通称:りぶしる委員会)

日時

平成30年7月3日(火曜日)

内容

開会

主催者あいさつ

事例発表

トークセッション

閉会

第1部:杵築市立図書館 新館視察(※中止)

杵築市立図書館の運営を支える職員の皆さま
杵築市はカブトガニの生息地として知られる守江湾を擁している。
そのカブトガニをモチーフにしたマークの前で。

江戸時代から城下町として栄えた、杵築市内の景観とマッチする外観。
入り口から館内全域を見渡せる、開放感のある書架。真ん中の本のみちを通って左右の棚を見ながら、お気に入りの本を見つけてほしい。
児童書のコーナーには子どもたちが喜びそうな工夫がたくさん。
縁日の屋台をモチーフにした職員さんのアイデアから生まれた展示コーナー。
2階の学習スペースは、館内を見下ろせる開放的な空間。
読書記録帳と利用者カード。かわいいデザインを手に図書館を訪れる子どもたちの様子が目に浮かぶ。

第2部:図書館情報交流会

主催者あいさつ

大分県公共図書館等連絡協議会 会長
塩川 也寸志 氏

図書館サービス向上委員会 副委員長
八田 信 氏

事例発表

コーディネーター

県立長野図書館 館長 / 平賀研也氏

法務・経営企画マネージャーとして企業に勤務。
その間、米国中西部にくらし、経営学を学ぶ(イリノイ大学経営学修士)。
2001年伊那に移住。公共政策シンクタンク(総合研究開発機構)の研究広報誌編集主幹を経て、
07年4月公募により伊那市立伊那図書館長就任(~2015年3月)。
2013年にLibrary of the Year 2013大賞を受賞。2015年4月より現職。

発表者

有田川ライブラリー 

有田川町教育委員会 社会教育課文化情報班 班長 / 青石賢治氏

昭和63年4月、旧清水町役場保健環境課環境係に配属
旧清水町役場企画室、総務課財政係を経て平成18年1月、市町村合併により有田川町役場清水行政局総務企画課に配属
平成21年4月、有田川町教育部社会教育課文化情報班に配属(地域交流センターにて勤務)
現在、社会教育課文化情報班班長、地域交流センターセンター長を兼務

有田川町教育委員会 社会教育課文化情報班 司書 / 杉本和子氏

平成7年4月、旧金屋町役場教育委員会社会教育係に配属、金屋図書館にて勤務
平成18年1月市町村合併、有田川町教育委員会社会教育課社会教育係
平成21年4月、有田川町教育部社会教育課文化情報班に配属(地域交流センターにて勤務)
現在、社会教育課文化情報班司書

豊中市立図書館

豊中市立高川図書館 館長 / 西口光夫氏

平成8(1996)年豊中市に入庁。豊中市立岡町図書館(司書)勤務。
市内各図書館で児童、企画管理、学校図書館担当などを経て現職。
現在、国立国会図書館レファレンス協同データーベース事業企画協力員。

豊中市立岡町図書館 司書 / 上杉朋子氏

児童サービス、子ども読書活動推進計画、学校図書館との連携事業担当を経て、現在レファレンスサービス、
「庁内仕事応援事業」(行政支援サービス)担当。
日本図書館協会認定司書第1122号。

苅田町立図書館

逆井様

苅田町立図書館 地域連携・営業・企画担当 館長 / 逆井健氏

平成28年度にふくちのち開館に関わる。
平成29年度の苅田町立図書館館長公募で着任。
コンビニ経営やタウン情報発刊、また地域や商店街活性化などのアドバイザーの経験を活かし、
待ちの図書館ではなく地域に積極的に関わる図書館運営を標榜し、 図書館に関わる人が増え
交流拠点となることによって、 地域の人々の夢が実現し地域が活性化していくことを目指す。

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有田川町ライブラリーの取り組み
~電子図書館から絵本のまちづくりまで~

電子図書館の導入メリットと課題、そして絵本のまち有田川を実現するための取り組みを紹介。

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デジタル・アーカイブ活動
~北摂アーカイブス事業~

北摂アーカイブスの開設の背景から現在までの活動、そこから見えてきた課題と気づきを紹介。

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新たな視点
~図書館からできる町の活性化~

待ちの図書館から攻めの図書館へ、図書館ができる町を活性化するためのノウハウを事例と共に紹介。

質疑応答・意見交換

作業量的な問題はどのように解決しているか?や電子書籍の今後は?、図書館としての将来的な目標値は?等の質疑応答の後、平賀館長からは「賑わいとは?図書館とは?地域とは?を日々疑問に感じながら、今日の発表ノウハウや思いを受け止めて、地域が活き活きと楽しいまちになるようにしていければ」と締めくくられました。