第21回図書館総合展フォーラム(2019年11月12日)開催報告
学校図書館をどう魅せるか
第21回図書館総合展フォーラムにおいて、「学校図書館をどう魅せるか」と題して下記の通りフォーラムを開催しました。その様子をお伝えいたします。
開催概要
子どもたちや教職員に沢山の本と出会い図書館を活用してもらうために、学校図書館では、本をどのように展示し、利用者にどう「魅せる」かが重要な業務の一つとなっています。本フォーラムでは、様々なテーマ展示の事例をご紹介するとともに、当委員会委員によるパネルディスカッションを行いました。
日時
2019年11月12日(火) 13:00~14:30
場所
パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい)第21回図書館総合展 第6会場
内容
- 開会挨拶
- 事例紹介の様子
・京都府立久美浜高等学校 - パネルディスカッション
開会挨拶
事例紹介の様子
京都府立久美浜高等学校 兼 京都府立丹後緑風高等学校 学校図書館司書
伊達 深雪 氏
学校図書館は、授業のように半ば強制的に学ぶ機会を与える場ではなく、自立心を育む場であると考えている。本との出会いにおいても、直接的な提案よりも自発的な行動を促すような間接的なアプローチが重要である。
そのためには利用者の心の声を拾い上げるとともに、サイレントニーズを拾い上げて、図書館を利用する・しないに関わらず、生徒らに新たな気づきを提案する必要がある。展示はその手段として有効であり、様々な魅せ方がある。学校図書館は様々な目的で利用され、対話する場であってほしいと思う。そのためにもまずは図書館に人を呼び込む手段として展示を活用してほしい。
パネルディスカッション
<登壇者のご紹介>
山崎 博樹 氏(ファシリテーター):図書館サービス向上委員会委員長
神代 浩 氏(パネリスト):量子科学技術研究開発機構監事、図書館海援隊長
中山 美由紀 氏(パネリスト):立教大学兼任講師
伊達 深雪 氏(事例発表):京都府立久美浜高等学校図書館
これまでりぶしるで取材してきた全国の学校図書館の事例を、「テーマ展示」を中心として「入り口」「サイン」「NDC分類」等の様々な分野に大別し、その分野の各図書館の取り組みについて、実際の写真を投影しながら議論を深めました。時に公共図書館の事例も交えながら、全国の具体的な活動についてパネリストの皆さんによる活発な意見交換が行われ、有意義なフォーラムとなりました。


