バーコードの貼り付け位置 2

初心者のための図書館Q&A、今回は「バーコードの貼り付け位置 2」についてです。

前回の『バーコードの貼り付け位置 1』に続いて、今回はバーコードを貼る際に使える道具をご紹介します。この道具は貼る位置をきちんと決めておく場合に使うことができます。

道具のご紹介

このような道具です。一見パズルのようですね。

この道具は決まった大きさで作られています。写真の例では、隅に合わせると本の背と地からそれぞれ2㎝になるように、バーコードを貼ることができます。ちょっとした道具ではありますが、あるととても便利です、このコラムでは測り器と呼ぶことにします。測り器は、大抵の図書館やご家庭にある道具を使って簡単に作ることができます。

準備するもの

  • 厚紙(牛乳パックも可)
  • 定規
  • ハサミ
  • ブックコートフィルム(あれば)

作り方

1. バーコードを貼る位置を決めます。本の各部分(天・地・小口・背)の、どこから何センチのところに貼るかを決めましょう。画像では地から2センチ、背から2センチの位置としました。

2.大きさが決まったら厚紙に印をつけます。紙の隅を使うと大きさを測る手間が少し省けます。下図のように端からの長さを測って印をつけます。小さめの測り器なら、図のように4か所ぐらいで良いと思います。

実際のバーコードを紙の上に置いてみると、使用感が分かりやすいと思います。赤い部分が本の隅に当てる部分になります。青く印をつけた部分よりも小さくならなければ、赤い部分はどんな長さにしてもかまいません。使いやすい大きさにしてください。

3.つけた印を全て結びます。

4.書いた線に沿ってハサミで切り抜きます。

これで形は出来上がりです。

できたものにブックコートフィルムをかけます。フィルムがかけてあると、誤って測り器にバーコードが貼りついてしまった場合でもきれいに剥がせますよ。ちなみに、牛乳パックの場合はフィルムをかけなくても、誤って貼ってしまったシール等をきれいに剥がすことができます。

いかがでしょうか?測り器づくりに必要なものも、多くの図書館やご家庭にあるものだと思います。手軽に作れる上に、測り器を使ってバーコードを貼れば見た目にも統一感が現れて美しくなります。

あとがき

測り器は手軽に作れるちょっとした道具です。筆者には、大きさや形からカギのように思えて、「司書の秘密道具」のような雰囲気が気に入っていました。「定位置に貼ってるけれどその都度定規で測っていてちょっと面倒…」という職員さんに是非活用していただきたい道具です。